昨日(3/5)にレンタルサーバーのServerQueenが「ネームサーバー障害」を起こして、サイトが表示されない、メールの送受信が行えない等のトラブルが発生しました。
ServerQueen側はネームサーバーの代替機を設置して対応したそうですが、3/5は丸一日メールが使用できないという弊社のお客様が複数いらして、大変でした。
3/5の23:10で「仮復旧」と公表されましたが、本日(3/6)の夕方でも、まだメールを使用できないお客様がいらっしゃいます。
ServerQueenに問い合わせたところ、「DNS情報の反映まで時間がかかっている場合もあるので、しばらくお待ちください。」という回答でした。
複数のお客様がServerQueenをご利用なさっているので、ServerQueenからの回答をお伝えし我慢していただいていました。
ところが、あるお客様から別の問題の報告がありました。
「メールが送れないのは、昨日のトラブルの続きだと思っていたら、そうではないみたい・・・」
情報をいただき確認したところ、そのお客様が利用しているServerQueenのIPアドレスが、「Spamhaus」という迷惑メールのデータベースに登録されてしまっていて、送信先のサーバーでは、データベースに登録されているIPアドレスからのメールは全てブロックしている状態でした。
お客様はServerQueenの中でも「共用サーバー」を利用されています。
「共用サーバー」とは、一つのサーバーを複数のユーザーで「共用」するシステムです。
「共用」している他のユーザーはどんな会社・人なのか、利用者にはわかりません。
「共用」しているユーザーの中に「迷惑メール送信業者」がいたとしても、わからないのです。
今回は運悪く「共用」ユーザーの中に、「迷惑メール送信業者」がいて、IPアドレスが同じなのでブロックされたというわけです。
例えるならこんな感じです。
私がマンションの住人で5階の505号室に住んでいたとします。 5階には501号室から510号室までありますが、他の住人の方々はどんな人なのか知りません。 ある時、エレベーターが5階には止まらなくまりました。 不思議に思っていたのですが、ある時原因が分かりました。 509号室の住人が重大犯罪を犯し、マンションの管理組合の措置として 「エレベーターを5階には止めない」と決めたのでした。 私は悪くないのに、フロア全体が危険区域とされたのです。
ウ-ン、わかりづらいかな・・・。
いずれにしても、そのお客様だけではなく同じIPアドレスのサーバーを利用している他の「共用」ユーザーにも同じ現象が起きているはずです。
メールを相手に届けるには、「迷惑メールデータベース」からそのIPアドレスを解除してもらうしかありません。
今回はレアなケースだとは思いますが、「共用サーバー」にはこんな危険性が潜んでいることは忘れてはいけません。
「専用サーバー」にすれば良いのだとは思いますが、お値段が違いますので・・・。
低価格で利用できるのが「共用サーバー」の魅力です。
予防策としては、自分のサーバーのIPアドレスを認識して、定期的に「迷惑メールデータベース」に登録されていないかチェックするしかないです。
データベースからの解除は、サーバー所有者がやるのが一番いいので、ServerQueenさんがすばやい対応をしてくれるのを望みます。